Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8を購入しました

月曜日, 3月 08, 2021



新しいカメラを購入したらずっとやってみたいことがありました。
「オールドレンズ」を使ってみることです。
FUJIFILMのX-E3という比較的新しいカメラをついに購入し、思い切ってオールドレンズも購入しました。
初めてのオールドレンズだから50mmがいいなと調べて、実はロシアンレンズの「Jupiter-8(ジュピター8) 50mm f/2」にほぼ決めていました。
描写もいいし、あの白飛びが何とも言えない風情があってJupiter-8の後期型の黒鏡筒のモデルまで決めて探しているくらいでした。
ASP-Cセンサーで実際に50mm付近の標準画角になる35mmレンズはどうなのかなと調べている時に「Carl Zeiss Jena FLEKTGON 35mm F2.4」を知り、そのCarl Zeiss Jenaが出している標準レンズ「Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8」を調べて一目惚れしました。
レンズのルックスが抜群によく、美しいボケと鮮やかな色合い、優しい雰囲気の描写の全てが気に入り初めてのオールドレンズはPancolarしかないと決断し、数ヶ月粘ってやっと購入できたのがこの「Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8」です。
Jupiter-8と比較すると約倍の出費になりましたが、Pancolarを購入して本当に良かったと今も使っていてしみじみ思います。
レンズ自体がかっこいい上にレンジファインダー風デザインのX-E3との相性も抜群で、見ているだけでも惚れ惚れして満足感があります。
 

そもそもCarl Zeiss Jena(カール・ツァイス・イエナ)とは、第二次世界大戦後の東西冷戦期に東西に分かれたカール・ツァイスの東ドイツ側の会社がCarl Zeiss Jenaです。 
源流はあのカール・ツァイスで、かつ西ドイツ時代のカール・ツァイスのオールドレンズと比較して流通量が多いため安価に入手することが出来ます。
今回購入したPancolarは歴史あるレンズで、同じ名前で様々な種類のレンズが存在します。
有名なのは放射性物質を含んだトリウムガラスを使用したアトムレンズの、黒と銀の鏡筒が特徴的な通称ゼブラと呼ばれるモデルです。
私が購入した「Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8」はPancolarの中で後期型のモデルです。
しかもマルチコーティングが施されたMC Pancolarの中でも流通量が少ない通称「Red MC」と呼ばれるものを数ヶ月粘りに粘って購入しました。
本当のところは分かりませんが「Red MC」 の方が描写が優れているという評判があるようで、描写がいいらしいという評判と赤文字がよりかっこいいという理由でわざわざ選びましたが苦労しました。

Pancolarの中でも流通量が少なくルックスがいい「Red MC」は大変な人気で、日本だと3万円でも即売り切れてしまいます。 
元々買うつもりだったJupiter-8の予算が1万円なので流石に3万円は出せないのと、状態がいいものがなかなか出てこないので仕方がなく海外サイトのebayを使用しました。
ebayでも状態がいいPancolarはすぐに売れてしまったり、オークションでどんどん値段が上がっていって手出しできなくなってしまいましたが、数ヶ月毎日のようにebayのサイトを見張ってやっと極めて状態がよく値段もお手頃なPancolarが売りに出たので即決しました。
この写真だと分かりにくいかもしれませんが、レンズの状態もよく動きもスムーズで極美品の状態で手元にやってきました。
確かウクライナの方が販売主でちゃんと届くのか、写真通りのものが来るのか不安ではありましたが、約3週間ほどで無事に届きました。

様々な種類のレンズで採用されているM42スクリューマウントです。
他のオールドレンズもいつか購入するなら汎用性の高いM42マウントのほうがいいよな、なんて思っていましたが現状は「Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8」1本で大満足しています。
そもそも手元に来て半年は経っていますが、未だに使いこなせていないのが現状です。
マニュアル操作かつ35mm換算75mmの画角に大苦戦しています。
当分はこのPancolarを使いこなせるように頑張ります。
レンズの見た目はちゃんとオールドレンズでかつ品格があり、本当にかっこいいです。
「Carl Zeiss Jena MC Pancolar 50mm F1.8」で撮影した写真は順次載せていきますが、F1.8という今まで使ってこなかったボケ具合とPancolarの美しい描写は全く体験したことがない世界で写真を撮るのが楽しいです。
SDカードをパソコンに入れて写真を見た時に、カメラのディスプレイで確認したのはと違う印象の写真になっていたりしてどんな写真が撮れたのか確認する作業が特に楽しいですね。
最もピントが合っていないことも多々あって凹むことも多いのですが。

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