Film Pack5試してみました

水曜日, 12月 27, 2017


DxO Film Pack5を入手してから楽しみにしていましたがついにソフトを試してみました。
使用した画像は前回等々力緑地に行った際に撮影した写真です。
一応Film Pack5を使用することを意識して撮ったつもりです。
Film Pack5自体は右側にズラッとフィルムが表示されるので適用してみて合っているものを選ぶだけと操作は極めて簡単でした。
ただどのフィルムがいいのかそれぞれクリックしながら選んだのでかなりの時間が掛かりました。
どの写真も元の写真よりも良くなって楽しい時間でしたが、こんなに時間が掛かるのは予想外でした。
使い慣れてきてフィルムの効果がわかってくれば早く選択出来るようになるでしょう。
上の写真は「Agfa Vista200」を使用しました。
鮮やかな色と様々な露光に対応できる2000年台開発のネガフィルムです。
ガラスの光沢感が引き立つ渋い写真になったと思います。
暗いところは粒子感がしっかりわかりますし、思っていた以上にフィルム写真の雰囲気が出ました。



Kodak Tri-X400
非常に有名なモノクロフィルムで特派員の取材にも使用されていたそうです。
元の写真は夕方の暗い時間帯で何とも中途半端な写真でしたが、Tri-X400のフィルムを適用したら凄く味のある1枚になりました。
ベンチの質感がたまらないです。
ベンチを主役にしたはずなのに目立たなかったのが一気に前に出てきた感じがします。
Film Pack5を使わなかったら削除していたかもしれない写真ですが化けました。


Fuji Velvia50
色の忠実度に関する批判もしばしばあったようで、緑色がやや強めのフィルムです。
確かに他のフィルムを適用するのとは違って緑がかって見えました。
この緑がいいです。
光沢感がなくなってずっしりとした重厚感があるような気がします。
他のフィルムにしようと思っていたのですが、試しに適用してみて一目で「これだ!」と決めました。
狙ったわけではないのですが左上に空が見える構図がかっこよく見えます。


Agfa Scala200x
コントラストを忠実に捉えて明るい白と深い黒を演出します。
もう日も暮れて街灯が点いています。
他のフィルムではもっと暗い写真になってしまいましたが、このAgfa Scala200xはグレーが中心の明るめの写真になりました。
明るめだからこそ木の枝の黒がよく映えます。


Fuji Neopon Acros100
ISO100のすべてのフィルムの中で最高のクオリティを実現出来ると謳っているそうです。
気になっていた「Acros」も使ってみました。
このモノクロなのに艶やかな質感はT-X2のパンフレットで見たものとかなり近いと思います。
E-520で撮った写真がこんな風になるとは感無量です。
ただのベンチの写真に哀愁というか物語性が出たように思います。
実はこの「Acros」を使いたかったので他の写真でも試したのですが、夕暮れ時の写真ばかりだったので大半は上手く合いませんでした。
昼間の写真ならもっと合う写真があるのかもしれませんが、意外とシビアというか何でも使えるわけではなさそうだなと思いました。


Kodak Kodachrome64
Kodachromeシリーズで唯一一般向けに販売されたフィルム。条件によってややマゼンタがかると批判する人がいたようです。
もっと空のダークブルーを強調したほうがいいのかなと思いましたが、暗い印象になるのでマゼンタがかった色合いが合っているように感じました。
しっかりと夜に見えますし、冬の冷たい空気感もしっかりと伝わる写真になったのではないかと思います。

Film Pack5を使った感想というか意外だったのがモノクロとカラーで仕上げる写真が逆になったことです。
実はモノクロの写真はカラーで、カラーのものはモノクロのフィルムで処理しようと思っていました。
実際に適用してみると逆のほうがそれぞれしっくり来たので驚きました。
Film Pack5の性能とか再現度は正直良く分かりませんが、出来た写真には大満足です。
もし使いこなせれば今までとは違う写真が撮れそうで今からワクワクします。

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