東京23区唯一の渓谷「等々力渓谷」。

東京を代表する自然地理的名勝ですが、そんな等々力渓谷の見どころの1つが「ゴルフ橋」です。

緑の中で映えるこの赤い橋は等々力渓谷まで足を運んだならぜひ見てほしい景色です。

ただ電車で東急大井町線「等々力駅」から徒歩で等々力渓谷に向かうならまず見逃す心配はないでしょう。

なぜなら等々力駅から等々力渓谷に降り立つ入り口が、このゴルフ橋だからです。

個人的にですがこのゴルフ橋が美しく感じるのは、緑の中を歩いてきて一際目立つ赤が徐々に大きく見えてきた時だと思います。

恐らくスタート時に振り返って見るよりも渓谷を進んで帰ってきたゴールの時のほうがゴルフ橋の良さが分かるはずです。

コンクリートと岩の灰色に緑と緑を反射したエメラルドグリーンの川。

一本道で自然を感じる色が続く中で突如現れる鮮明な赤はすごく綺麗です。

ちなみになぜ「ゴルフ橋」と名付けられたかというと、昭和の初期の頃に現在の野毛大塚古墳周辺に造成された「等々力ゴルフコース」へ向かうために架けられた橋だからだそうです。

歴史のある橋なんですね。

等々力渓谷の見どころの橋！と言われると思ったよりも小さな橋だなと思ってしまいますが、近づいて見るとなかなか立派な橋です。

こうやってまじまじと見ると、橋を支える大事な役割を果たしているのがアーチ構造だとよく分かります。

もし横の線で支えていたら橋の中央に荷重が集中した時に潰れてしまうのが、アーチ構造ならその中央が一番安定感を出せるようになってます。

力学に則った機能美と言えばいいのでしょうか？が美しいですね。

しかも緑と赤は補色の関係でお互いの色を強調する関係性なので緑と赤のコントラストも相まって綺麗な景色です。

ゴルフ橋まで上がるための階段の途中から等々力渓谷を見下ろすとこんな景色が見れます。

東京の中で自然を感じることが出来る等々力渓谷ですが、ここだけを切り取って見ると何だか人工的に見えました。

川の両側がコンクリートで保護されているからだと思いますが、川の色合いや木の生え方から私はディズニーランドのジャングルクルーズを思い出しました。

曲がった先はどうなっているんだろうとワクワク感のある景色です。

さすが等々力渓谷の見どころのゴルフ橋です。

景色がいいので適当に撮ってもいい写真が撮れました。

白飛びしているのが駄目なポイントかもしれませんが、空が白飛びしてもそれに流されない存在感があります。

景色としても素晴らしく撮っていても楽しい素敵な橋でした。