三井記念美術館 大妖怪展 -鬼と妖怪そしてゲゲゲ-

火曜日, 8月 13, 2013


東京日本橋にある三井記念美術館に行って来ました。
三井記念美術館のある三井本館は国の重要文化財に指定されている重厚な建物です。
入口は高層ビル日本橋三井タワーにあるのですが、最初に訪れた時は「なんと場違いなところに来てしまったんだ…」 と思いました。
そんな敷居が高そうな美術館で開催されている「大妖怪展 -鬼と妖怪そしてゲゲゲ-」に今回は行って来ましたよ。
堅そうな展覧会が多いので、今回はどのような展示になっているのかわくわくしながら入場しました。


まず驚いたのは、人の多さですね。
思っていた以上に混雑していました。
また大妖怪展ということで、お子さんの姿が目立ちました。
展示内容は決して子供向けとは言えない内容でしたが、一生懸命メモを取っている姿が印象的でした。
「安倍晴明のお母さんって狐なんだよね」 というどこか誇らしげな会話も聞こえてほほえましかったです。

展覧会は非常に見ごたえがありました。
まず浮世絵や巻物などの彩色の美しさに圧倒されました。
中世から近代まで「妖怪」という目に見えないイメージを共有しているのが、何とも不思議な気分になりますね。
近代の妖怪のイメージは間違いなく水木しげるさんが作り上げたものでしょう。
最後のコーナーには迫力ある原画が展示されていましたが、展示で見てきた妖怪の姿も見られました。
「子泣き爺」「砂かけ婆」「ぬりかべ」「一反木綿」は文字から創造したというのですから驚きです。
人の想像力の素晴らしさを展示全体を通じて知りました。
美しく、どこか抜けている妖怪たちの姿を楽しみながら、いろいろ感慨にふける2時間でした。

このような展示に来るたびに自分の知識のなさを痛感します。
古典や伝統芸能の知識があれば、もっと楽しめたのに!とつくづく思います。
美術館、博物館には知的好奇心がくすぐられますね。

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